オーナー通信

2011年4月オーナー通信
4月19日発行
管理を委託いただいているオーナー様へ発行しているオーナー通信のバックナンバーです。 法令等については当時の情報となっています。

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震後、余震や放射能漏れ等の問題で不安な毎日を過ごされておられるものと拝察いたします。私たち賃貸事業部スタッフは繁忙期(稼動期)の真っ只中、地震後の対応も加わり、かなり慌しく毎日を過ごしております。

さて、当社では「賃貸管理にまつわるホットなニュースをお伝えすること」「新しい商品やアイディアをご提案すること」を目的に、毎月、定期報告書に添えて本紙をお送りしています。

今回は今だからこそ進めていただきたい節電対策をご提案申し上げます。

お忙しい折、恐縮ですが、よろしくご高覧願います。

 


節電対策

 

◇ はじめに

去る3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の直後から翌日にかけて、オーナー様にはお預かりしている物件の状況についてご報告しがてら、ご連絡申し上げ、安否の状況をお伺いできました。特に大きな問題はなかったようで、少し安堵いたしました。

しかし、その後も余震は続いているため、建物の補修等の手配が進まず、また電力不足の問題は大変大きな課題として立ちはだかっています。

何より、東北地方を中心に被災された方々のお気持ち、避難生活の様子をニュース等で見るにつけ、何か私たちにもできることはないかと考えさせられることが多い毎日です。

当社の近くにある都庁の第二庁舎では毎日午前9時から午後4時まで、被災地の方々への救援物資を受け付けており(3/27時点)、私たち賃貸事業部でも、使い捨てカイロや生理用品などを中心に地元で買い集めては何度かお届けに伺っています。そこに山と積まれている救援物資を見るにつけ、その善意の塊に少し明るい希望を見出す思いです。

けれども、余震や原発の問題がおさまったとしても、こちら関東エリアでは電力不足の問題が続きます。夏場のピーク時には850万キロワットもの電力が不足するという報道もあり、節電対策は待ったなしの状況におかれています。

そこで今回は、今だからこそ推し進めていただきたい節電対策をご提案申し上げます。ぜひこの時期にご検討いただきたくお願い申し上げます。

 

◇ 節電対策(1)LED

エントランスや共用廊下・階段の照明を蛍光灯などからLEDに変更すると、消費電力が大幅に下がります。LEDは蛍光灯に比べ、その消費電力量は1/7とも言われております。

しかし、導入費用がまだ高いことから、普及のスピードはあまり速いとは言えない状況でした。けれども、今回の地震後は様相が一変する可能性があると感じております。

現在、節電のため、共用部の蛍光灯を間引いたり、つけなかったりするビルやマンションが多いですが、これは入居者様にとってはやはり不便ですし、セキュリティ上もいいとは言えません。何より、建物全体が暗くなってしまうため、入居者募集活動時はやはり印象が悪いです。

LEDに変えれば、すべての箇所を点灯していても消費電力を大幅に落とすことができるので、新規募集にも入居者様の生活にも支障をきたすことがありません。

初期費用は決して安いとは言えませんし、また設置するために電気工事をしなければならない建物もありますのでハードルは低くはありませんが、それでも検討いただく価値は十分あると考えております。

 

◇ 節電対策(2)自動販売機の削減

空きスペースの有効活用、入居者様へのサービス促進として、エントランス等共用部に自動販売機を設置しているビル、マンションが多数あります。

当社もこれまでオーナー様にご提案する機会が多く、実際、収益にも寄与していることは事実です。

しかし、自動販売機の消費する電力量は1台あたり月間500~1000kwもあります。日本には約500万台もの自動販売機があり、仮に1台あたり1000kw消費しているとすると500万kwも使用していることになり、問題となっている福島原発1号機から6号機の出力合計469万kwを上回ります。つまり極論すれば、自動販売機をすべてやめれば、福島原発がなくても問題はないということです。

建物近くにスーパーやコンビニがあるところなどは削減を検討していただいてもよろしいかもしれません。

◇ 節電対策(3)節電の呼びかけ強化
現在、当社では入居者様へ節電を強く呼びかけ始めています。所属している日本賃貸住宅管理業協会からも、消防法等に抵触しない範囲で節電を推進していきましょうと呼びかけられており、「節電協力のお願い」の書式も配布されております。

しかし、私たち現代人は電気のある便利さにあまりにも慣れすぎてしまいました。

エレベータが設置されている建物では、2階や3階であってもエレベータを使うのをやめない人も多いですし、ビルの共用トイレ、マンションのゴミ捨て場でも電気を24時間つけっぱなしになっているところが多く、「こまめに消しましょう」と呼びかけても、翌朝見てみたら電気はやはりついていた、というケースが少なくありません。

賃貸事業部内で節電の呼びかけ方法について打ち合わせをしていましたら、「あんまり強く呼びかけすぎると共益費を返せ、という入居者さんが出てくるんじゃないでしょうか?」という意見が出てきて、私はかなり驚きました。

しかし、危機意識の薄い人の中には確かにそういう方もおられるかもしれません。

そこで、これは少し遊びめいたご提案かもしれないのですが、入居者様が節電に協力くださって、安くなった分の電気代を被災地の方々へ義援金として送るというのはいかがでしょうか?

そして「前年同月とくらべ、今月は5,000円電気代が安くなったので、それを寄付しました」などというように掲示板に張り出すのです。

不謹慎かもしれませんが、節電にもゲーム性を持ち出すことで、意欲が湧いたり、意識が高まったりする可能性があるのではないかと思うのですが、現実味は薄いでしょうか?

 

◇ おわりに

今回の地震でお亡くなりになった方の数は、この原稿を書いている時点(3/27)で3万人にも達するのではないかと言われております。その衝撃は非常に大きなものに違いないのですが、それに匹敵する・・・あるいはそれ以上のインパクトを私たちに与えているのは原発事故と、それによる電力不足の問題です。

どちらもあまりに大きすぎる問題であるため、私たちの感覚は多少麻痺してしまっているのかもしれません。しかし、これから電力消費量が多くなる夏場に向けて、電力不足の問題はどんどん大きくなっていくことでしょう。

この問題にあたり、私たち市民はひとりひとりが自分にできること、しなければならないことを考えて行動していかないといけないと思います。ですので当社は管理会社という立場ならではのできることを推進していきたいと考えます。

多少行き過ぎの意見、提案等もあったかと思いますが、お許しいただければ幸いです。

 

稼働率のご報告

3月31日時点において、当社でお預かりしている住居系物件、オフィス・店舗系物件の稼動率は以下のとおりでした。

○住居系物件
管理戸数1,260室
空室戸数23室
⇒稼働率 98.2%

○オフィス・店舗系物件
管理戸数349室
空室戸数24室
⇒稼働率 93.1%

 


今号は以上とさせていただきます。前号で賃料をアップし稼動させる方策をご提案すると予告いたしましたが、そちらは次号に変更させていただきます。
何かと不安の絶えない日々が続きますが、どうぞご自愛くださいますよう、お願い申し上げます。

 

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